ハノーファー万博 2000年
  はじめに テーマパーク 会場計画
  企業参加方式 ツーリズム計画と入場券 組織と人事
  交通輸送計画 カルチャー&イヴェント 参加国
  ワールドワイドプロジェクト 万国博覧会の歴史 ハノーファー
       
       
企業参加方式 (GT 1997/4月号)
 
2000年に開催されるハノーファー万博EXPO 2000 HANNOVERは、人類の進むべき新しい方向を提示する国際的なイヴェントとなることが期待されている。博覧会公社側は約150ヵ国の参加と世界各国からの4000万人の訪問者を予想しており、産業界は国際的にコンタクトをつくるチャンスとしてEXPOに注目している。企業のハノーフ ァー万博2000年への参加形態はワールドワイドパートナー、プロダク トパートナー、パヴィリョン出展、テーマエリアへの参加、施設・イヴェン ト協賛、コントリビュータ、場内独占販売、営業参加、ライセンシーの9種類がある。
 
ワールドワイドパートナーおよびプロダクトパートナーは様々な権利を含むパッケージ式の参加方式で、博覧会のシンボルを用いたプロモー ションや会場内での販売やプレゼンテーションなどの可能性を享受できる。
   
1) ワールドワイドパートナー
  <権利概要>
ハノーファー万博会場の内外におけるスポンサーカテゴリーの独占 権、万博のロゴ・呼称の使用権、万博の広報活動への参加権、会場内 パートナープレゼンテーションエリアへの出展権、会場内看板への社名の表示、各種施設の使用権、万博関係の 催し物などでの優先的な扱いを受けることのできる権利など。1カテゴリー(商品、サービスなど)に対して1社のみに与えられる。
  <権利料>
3000万マルク(対価を自社製品やサービス提供でも可)。内訳基本権利料、場内独占販売権利料、テーマエリアへの参加権利料、パヴィリョン出展権利料。
   
2) プロダクトパートナー
  <権利概要>
万博会場の内外において、ワールドワイドパートナーのカテゴリー以外の領域で、ワールドワイドパートナーと同様、様々な方面から万博に参加する権利。ワールドワイドパートナーの権利に抵触 しない範囲の独占権。
  <権利料>
1000万マルク(対価を自社製品やサービス提供でも可)。
   
以下のその他の参加形態は、それぞれの企業が個々の目的に合わせて選ぶことができる。
   
3) パヴィリョン出展
  <権利概要>
万博会場内に企業パヴィリョンを出展することができる権利。建設費、運営費等は出展社負担。企業パヴィリョン敷地の位置、 大きさ等は万博公社によって調整される。
  <権利料>
1000万マルク。
   
4) テーマエリアへの参加  
  <権利概要>
万博のテーマを具現化するテーマエリアに、様々な形式で参加する権利。詳細は追って決定される予定。
   
5) 施設・イヴェント協賛
  <権利概要>
万博会場内の施設およびイヴェントに企業名を掲示することができる権利。権利内容は対象の施設やイヴェントによって調整される。
  <権利料>
施設、イヴェントの規模により異なる。
   
6) コントリビューター
  <権利概要>
万博公社がインフラ整備、運営上必要とする製品・サービスを提供し、その納入規模に応じて、権利が交渉される。
  <権利料>
納入する製品・サービスにより異なる。
   
7) 場内独占販売
  万博会場内で独占的に自社の製品やサービスを販売する権利。ワールド ワイドパートナー、プロダクトパートナーは、そのカテゴリー内での独占販売については優先権がある。
  <権利料>
500万マルク。
 
8) 営業参加
  万博会場内において、レストラン、売店、バーなどの営業を行う権利。
  <権利料>
施設使用料および保証金、 ロイヤリティ(小売価格の10〜25%)。
 
9) ライセンシー
  <権利概要>
万博のロゴとマスコットを特定の商品に使用する権利。ただし、ワールドワイドパートナー、プロダクトパートナーとカテゴリーが競合しない場合に限る。
  <権利料>
保証金およびロイヤリティについては、商品の販売地域や価格等に応じて設定される。
   
現在すでにドイツテレコム社とジーメンス=ニクスドルフ社がワールドワイドパートナーに、ルフトハンザ航空およびドイツ鉄道がプロダクトパートナーに決定している。多くの国際企業がハノーファー万博に興味を示してお り、公社では日系企業の参加にも大きな期待を寄せている。